2017年1月22日日曜日

「一般参賀」に行ってきました

こんにちわ。
(今更の記事ですが、あえてこのタイミングで)
2017年も一般参賀に行ってきました。


人…人…人…。
昨年も多いなぁと思ったけど今年は更に増えてますね。

天皇陛下のお気持ち表明を我が事のように感じ、心動かされた方も私だけじゃなく本当に多かったと思います。
きっとそういう方たちが参加されてるんじゃないかなと思いました。

人は人である以上、いつか死を迎え、人生の終わりがきます。
その時、死んじゃっているので現実の世界には無力な存在です。
だからこそ生きている間に伝えたい…今、体の元気なうちに嘘偽りない本当の気持ちを伝えたいと言うのは誰にでもある想いじゃないかなと思います。

…人生の終わり…。
私が25歳の時に起きた9.11。
この時の貿易センタービルが崩れ落ちる映像を見た時、何故か東京都庁に見えて非常に強く考えさせられました。
自分の人生の終わりもいつ何時やってくるか分からない…そう思うと今までの人生観が大きく変わりました。
だからこそ、陛下のお気持ち表明が心が痛いほど良く解りました。

そして、陛下が自分一人の為だけじゃない、公務に常に一緒に行動を供にする皇后陛下への気づかいもあってのお気持ち表明だったと思いました。

高齢にも関わらず休みなんて有って無いようなスケジュールで公務を消化していると思うと本当に頭が下がります。
元気なお姿を拝見できて私も元気を貰いました。
佳子さまも変わらずお元気そうで何より。
(でもあのくにっとした口元はちょっと…普通が良いのに)

元気を貰った軽やかな足取りで乾(いぬい)門へ。


東京国立近代美術館工芸館。
今年の展示は「近代工芸と茶の湯Ⅱ」
フラッシュを焚かなければ写真OKって事でしたのでいっぱい撮ってきました。
以下、厳選して紹介。


川喜田半泥子さんの「赤不動」
この人の作品を見てると本当に陶芸が好きなんだなぁと感じる。
ここには展示されてなかったけど、徳利やぐいのみを見ると本当にお酒好きなんだなぁと感じるのです。
作品が妙に肩の力が抜けたようなゆるさがあって不思議な笑みがこぼれそうで何か好きなんですよね…。
他の陶芸家とは一線を画す陶芸家ですね。


三輪壽雪「鬼萩茶碗」
これ、抹茶茶碗としては馬鹿でかいんですが、でももうこれは壽雪ワールドの権化って感じで、超絶すごいです。
手元においていつでも膝の上に置いて抱えておきたい作品…。
壽雪さんの鬼萩は腐るほどいる近年の陶芸家の中で唯一人、桃山陶を超えちゃったと思います。


今回の展示で一番の感動した茶室たち。
すごく簡素な感じなんですが、すごくいい。
利休さんがいたらきっと誉めると思う茶室箱空間。


和紙を貼ったこれも。


無作為に竹を刺し巡らせたようなこれも、どれも素晴らしかった。
こんな気負わなくて良いんだ!と目から鱗で、隠居窯にもこんな茶室空間が作りたいな!と思いました。


最後にバーナード・リーチさんの蛸の大皿。
パシャパシャ写真撮りましたが、やっぱり画を描かないとすぐ忘れちゃいますね…。
後から写真見ても平面なので感動薄いですし…。


工芸館を後にして靖国神社へ。


参道を歩いていると途中写真が展示されてた。

これのトラックの整列が本当に美しくて素晴らしかった。
きっと祈願は成就したことでしょう。


初詣。
人の多さは去年と変わらず。
参道の出店が無くなってて、個人的には静かなほうが嬉しいし、神聖な気持ちが湧いてきた感じで良かったなって思った。
安倍さんのパールハーバーでのスピーチで改めて考えさせられた「寛容」と「和解」の事、 隠居窯でも同じように発展する方向へ前進できるようにがっちりお願いしてきました。
(新年早々逆の出来事ばかりでしたが…^^;)

今年はついに厄年に入ります。
やはりちょっと気が重く、楽観視できないのかな~という心持ちなので、一年間は不慮の事故などで「死なない」事を一番の目標にしようかと思いました。
でもたくさんの方たちと出会って、素敵な時間を共有して良い関係を築いていくことで、温かく、そして心豊かになれたら、厄を吹き飛ばせるんじゃないか、そんな年になればいいなと思っています。

平穏な一年になりますように…。

0 件のコメント:

コメントを投稿