9月15日に熊谷妻沼で開催される第2回ひろめ市に参加します。
ひろめ市は今回が初参加です。

少し前置きですが…。
2月3日の骨董市で出会った一冊の本、一つの小道具から、いつになく大きく感性の刺激を受けました。

太陽 No.58(1968年3月12日発行)
白洲正子氏、宇野千代氏、澤野久雄氏、水上勉氏と素晴らしい作家陣…活字苦手な私でも読ませますね。
桜男と言われる笹部新太郎氏の事もなかなか詳しく書かれ、知ってるようで知らない桜の世界に惹き込まれました。
それで桜のデザインを取り込んだ器をずっと試作し、悩み、追い求めてきた手前、季節外れですが「桜」そして「さくら」がテーマの作品を作りました。

桜というのは皆さんもご存知の通り、一年に一度だけ、一週間ほどだけ唯一無二の満開の(正に)桜色の花咲を日本の全土に見せてくれる…。
いつの季節でも、見るとどこか雅で華やかで心豊かな気持ち良さがあり、そしてどこか哀愁的で儚く切ない気持ちにさせてくれます。
やはり私たち日本人の心の根底に伝えてくるものがあり、秋だからと出品を控えなくても良いと考えました。
(まぁ秋っぽい地味ーな作品は過去の作品にお任せ)
作品としてのコンセプトはいいとして、それを形にするとなると難しいものです。
もともと美しい形ですし日本中の人がそれを詳しく知っているとなると、当然その見る目の厳しさも出てきますし…。
釉薬は今年新しく作った青磁釉、藍染釉、白釉を。
やはり癖のある釉薬ですので、焼き上げる度に変化が見られますね…。
コツコツ一つずつ手づくりしてますのでたくさんはありませんが、少しでも骨董品のような風格のある器が「お披露目」できたらなと思います。
最後に製作途中を一枚だけ…。

桜高台汲み出し茶碗。
桜高台は私の手持ちの古い文献を見ると萩焼に見られるそうですが、やはり手間が掛かる事と見えない高台に手間暇を掛ける是非があると思いますので、今も作られてるのかどうか…。
長年焼き物を見てますが桜高台の実物は見たことはありませんね。割り高台。十文字高台ばかり。
自分の中では桜高台にすっかりハマってますし、自分で悩み作りだした桜のデザインがとても好きです。
もちろん今回だけじゃなくこれからも長く作っていきたいですね。
きっと日本だけじゃなく世界中の作家もハマるんじゃないかなと思います。
今現在いくつか焼き上がっていますが、これからも当日ぎりぎりまで焼く予定です。
天気も良さそうですので、たくさんの作家さん、陶芸を本業にしたい方、そして趣味の似通う方々にお会いできるのを楽しみにしております。
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第2回ひろめ市
日時: | 令和元年9月15日(日) |
場所: | 埼玉県熊谷市妻沼1511 妻沼聖天山境内 |
URL: | https://hiromeichi.wixsite.com/mysite-2 |
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