こんにちわ。
今年も終わりを迎えますね。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
今日も隠居窯ではいつも通りの時間が流れていてますが、砕石工場のトラックが往来しないのと天気が最高に良いので、
玄関先のテーブルで食事したり珈琲を飲んだりと、今年を振り返りながらとても穏やかな時間を過ごしました。
思い起すと素敵なご縁が多かったのですが、その中でも不思議と海外からのご縁もありました。
中国から伝統的な陶芸を習いたいと訪ねてきてくれたり、イギリスで陶芸をしてる方が日本に帰国時に習いに来てくれたり…。
イタリアから来てる方に日本の陶芸をさせてあげたいというお話もいただきました。
陶芸とは関係なかったのですが、この隠居窯ブログがきっかけで沖縄から訪ねてきてくれた方もおられました。
もちろん隠居窯のサイトを見て来てくれた体験者の皆さん、そして定期的に通ってくれてる生徒の皆さんの事も名簿を見たり焼きあがった時の写真を見たりして、体験時の様子や会話などを思い出しては感謝の気持ちでいっぱいになりました。
本当に本当にたくさんの方々が隠居窯に足を運んでくださいました。とても嬉しいです。
一年分ありがとうございました。
--
隠居窯として振り返りますと…
今年は東京国立博物館が37年振りに開催した「茶の湯」展、東京国立近代美術館の楽家の展示に行ってから、桃山陶の名物「織部菊文茶碗」「峯紅葉」「黒織部蕨文茶碗」「無一物」などを模した作品を作りました。
ほとんど遊びでしたが加藤唐九郎氏や荒川豊蔵氏、石黒宗麿氏、川喜田半泥子氏が夢中になった桃山陶の素晴らしさや陶芸の楽しさに大いに触れれた気がしました。
すっごくすごく楽しかったです。
あいにく妻沼の手づくり市は台風が直撃してしまいお客さんが少なく、あまりお披露目ができなかったのが残念でした…。
(また次の春の手づくり市に持って行きたいと思います)
そして
隠居窯では釉薬も手作りです。
ちょうど今手掛けているのは柔らかで温か味のある釉調を目指した長石釉です。
まだテスト段階ですが上の写真がそれです。
こちらは来年に持ち越しの作業になってしまいましたが、調合する度に、焼く度に結果を見るのが楽しみですね。
--
あとちょっとだけ個人的な事を…。
年初のブログにも確か少し書いた気がしますが今年は厄年でした。
昨年の健康診断に引っかかってしまい再検査として大腸内視鏡検査をしました。
もしかしたらの最悪の事態には人生の後始末をしなくてはと隠居窯のお客さんの作品の仕上げの事、隠居窯の設備の事など考えなくて良い事までいろいろ考えこんでしまいました…。
でも死を身近に感じることで陶芸業界に入ろうと決意した時の初心に戻れた良い機会にもなりました。
お客さんに陶芸の楽しさを知ってもらうことも大事ですが、自分自身もお客さんに負けないぐらい陶芸を楽しむことを忘れてはいけないですね。
そして心配をよそに再検査の結果は何事もなく終わりましたが、やはり厄年かと確信するくらい年の前半は精神的に追いつめられるような出来事の連続でかなり落ち込みました。
話の流れでお話しした生徒さんやお客さんのやさしさに触れたりしてまだまだ悩みは尽きないですが何とか通過できたなと、できて良かったなと思いました。
来年もきっといろいろあるんだと思いますが今年培った忍耐と寛容を活かして前向きに頑張りたいですね。
--
皆さんも素敵な年越しになりますように…。
良いお年をお迎えください。
0 件のコメント:
コメントを投稿