2012年3月29日木曜日

第3回「白扇 蔵祭り」に参加しました

隠居窯では寄居町の酒造元の藤崎そう兵衛商店の第3回「白扇 蔵祭り」に参加しました。

前日に搬入するはずでしたが、陶芸教室にお客さんが来てくれましたので当日の朝に搬入することに^^

先のブログでも書きましたが、作品の窯出しをしたのが当日の午前3時^^;
それから仕上げをして値段を付けて…
はい、前日に搬入は無理でしたw

そして
坐る文化研究所の新埜さんが急遽火を扱う古道具類を出店してくれることになりまして、 朝に隠居窯に来て頂いて一緒に向かいました。

藤崎そう兵衛の酒造工場の敷地に入るのはもちろん初めて…。

少し緊張しながら会場へ入っていくと、会場奥の倉庫の中に入ったすぐ目の前に隠居窯のスペースが用意されてました…

こんなに良い場所でなくても良かったのにと思いながら
棚を設置して古民家の床に使われていた床板を敷いて
焼き上がったばかりの作品を並べていきました。

この甘酒がものすごく美味しかったぁ。
甘酒ってこんなに美味しいものなのかと思いました。
お話を聞いたら納得!
普段ならまだまだ酒作りに利用する吟醸酒の酒粕を
この日の為に甘酒の原料として惜しみなく使っていて
普段は口にすることの出来ない美味しい甘酒になっているとの事でした。
車だったので「蔵祭りなのに日本酒が飲めなくて寂しい思いをするかなぁ」と
内心思っていましたが、全くそんな気持ちにはなりませんでしたよ^^
いやぁ~、ホント、何杯飲んだか知れませんw
来年も機会があれば是非頂きたいものです^^

こちらが今回の為の新作です。
白化粧を施し釉薬を4種類使った、えらい手間の掛かった作品になりました。
自分で言うのもなんですが、隠居窯の目指す「骨董品のような風格」を持った作品になったと思います。
ここで言う骨董は江戸時代や桃山時代のようなものではなく、江戸の末期、大正時代のようなイメージですね。
もっともっと丁寧に時間を掛ければもっとキレイに仕上がったんでしょうが、この手仕事だからこその不完全さが、まるで人間が十人十色の性格をしているのと同じで、器作りってこうでなくっちゃと改めて思いましたね。
(あまりキレイ過ぎるとロボットが作ったように感じて、作品に作り手の体温を感じなくなるような気がするので…)

コーヒーカップの一つが釉薬が流れ過ぎてしまい普段使いにしてるんですが、コーヒーを飲む時間がいつもより少し素敵な時間になりました^^
実際、この器を見てニヤニヤしてしまいますしねw

ちなみに
釉薬は全て私の調合による自作釉薬です。
そして土も釉薬も陶芸教室で普段お客さんに使って頂いてるものです。
「この釉薬を使った器が作りたい!」と隠居窯に来てくれればお客さんにもできるんですよ^^
是非、ロクロを廻しに、そして釉薬を掛けに来てくださいね。

今回参加された作家さんと作品の交換して頂いたのですが、こちらの話はまた後日に^^

蔵祭りに参加された皆さん、来場して頂いた日本酒好きの皆さん、本当にお疲れ様でした^^

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藤崎そう兵衛商店 第3回『白扇蔵祭り』

日時:平成24年3月25日(日)
場所:〒369-1203 埼玉県大里郡寄居町寄居925-2 白扇蔵元 工場敷地内
電話:048-581-1755

「よりい創り手市」

ガラス:
 井上教広
 片根美和子
切り紙:
 室岡昭子
染織:
 きぬのいえ
布小物:
 加藤ひろみ
 菅谷由恵
彫刻:
 豊田彫刻工房
とんぼ玉:
 アトリエ・トムテ
ビーズ織:
 綱島節子
陶芸:
 大森初江
 隠居窯(小林隠居)